エアコン取付けの巻

去年中古物件のリフォームが完成し、引越したときからの懸案だったエアコンの取付けです。

エアコンの配管穴と専用コンセントは既にあるものの、今回5台分のエアコンをいくつかの量販店で見積もってもらったところ、結構すごい金額になったこともあって、通販サイトも調べてみると型落ちなどもありやっぱり安さが魅力です。
ただし通販で購入した場合には取付けは自分でやるか、別途業者さんを探すことになります。

ウェブサイトで何社かのエアコン据付工事説明書をみると、そんなに難しいわけでも無さそうだし、自分でやるとすると真空ポンプなどの機器類を購入するか、ヤフオクでレンタルサービスを利用するという方法もあるようですが、土日毎に自分のペースでのんびりやることを考えると購入したほうが良さそうです。
機器類の購入を考慮してもまだまだ安いし、取り付けが終わればヤフオクで売ることも出来ます。

そんなわけでエアコンは通販で購入し取付けは自分でやることにしました。

リビングは屋外に化粧カバーが付いていたのでそのまま使用することにして、ここから開始しました。

配管穴を基準に据付板を仮止めして、石膏ボードの壁にネジ位置をマーキングしました。下地探しを使いマーキングしたところの間柱の有無を確認して、無いところにはボードアンカーを入れて据付板を固定しています。

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ボードアンカーは石膏ボードの裏側で金属の傘が開くタイプです。その傘の周りにラバーが付くことでボード裏面の破壊を減少させ、強度もアップすると書かれたものを使用しました。ドリルも付属しています。

エアコン配管穴のキャップを外せば、石膏ボードの厚みやボードアンカーの長さの制限をチェックできます。

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ちなみに各社の据付工事説明書には「(強度の弱い)ねじ込み式のボードアンカーは使用しないでね」と書かれてはいるものの、今回見て回った中古物件の中には、エアコンを取外した跡にねじ込み式のボードアンカーがあるのをいくつも見かけました。

ボードアンカーの下穴は手持ちのボックスレンチにこのドリルをつけて、壁にグリグリ押し込むうちに貫通します。あらためて石膏ボード壁のもろさを実感できます。(-_-;)

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据付工事説明書に書かれたネジ/ボードアンカーの個数で据付板を固定しましたが、いざ室内機を仮置きしてみると、思っていた以上に大きく重いため据付板のボードアンカーを気持ち少し増やしておきました。

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VVF配線(別売り)を室内機に接続して、冷媒配管・ドレンパイプと一緒に配管テープで巻き、配管穴から屋外に出します。配管テープは雨水が浸入しないように下から上に巻いていきます。このときドレンパイプはいちばん下になるようにしておきます。

延長する配管キット(別売り)の冷媒配管はトルクレンチを使用し、ドレンパイプは押し込んで接続しテープで巻いておきます。

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別途購入するVVF配線と冷媒配管の仕様はエアコンの段ボール箱に書いてありました。
(接続電線:VVF 3芯 Φ2.0 接続配管(径):Φ6.35 Φ9.52 ←2分、3分)

配管キットは一般的に冷媒配管とドレンパイプ、配管テープ、パテなどがセットになっているようです。それを必要な長さで購入します。冷媒配管は両端がフレア加工がされたものでした。

設置した室外機に合わせて冷媒配管をパイプカッターで切断しフレア加工します。ナットを忘れないように...
切断面をバリ取りするときは、バリが配管に入らないように下向きにして行うといいようです。先ほどと同様にトルクレンチで接続します。

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真空引きを行いました。
真空引きは室外機のサービスポートにチャージバルブを接続しておこないます。
このサービスポートは米式バルブのようになっていて、チャージバルブにはその軸を押す機構がついているため、真空ポンプを接続しチャージバルブでその軸を押すことで、接続した冷媒配管と室内機の間を真空引きすることができます。
15分ほど真空引きし、ポンプ停止後5分間リークがないことを確認しておきました。

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液側バルブ(上側)のキャップを外し、六角レンチでバルブを全開までゆっくりと開けます。
(配管の中をガスが流れていく音が聞こえます)
ガス側バルブ(下側)も同様に全開にしておきます。

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(写真を取り忘れていたため、和室に設置した別の機種の写真)

 

あとは配管テープを巻き化粧カバーを付けて試運転を行いました。
なんとかうまくいったようです。

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その他

貫通スリーブ
関連部材購入のため今回もホームセンターで小一時間ほど調べたところ、貫通スリーブには各社に違いがあって、朝日電器 ELPA NFP-65Hというネジ式の貫通スリーブを使用しました。
軟らかく薄い材質なので内径を消費せず、壁の厚さに合わせてカッターで簡単にカットできました。フランジのカットも簡単だし、そもそも薄いため化粧カバーや室内機と干渉しづらくなっています。

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下地探し

前の家でカーテンレールを変えるときに買ったものですが、今回使っているうちに中の針が出てこなくなりました。
分解してみると中で針が曲がっていたので捨てようとしたら、柄の中にスペアの針が2本入っていました。
曲がった針はスプリングの間からニッパーで切断してスペアの針と交換することができました。
危うく捨ててしまうところでした。(-_-;)

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化粧カバーのダクト(因幡電工
外壁への取付けは写真の長丸形状の部分をドライバー等で押すと、ボコッと穴があいてビス穴になります。

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