電工2

以前、自宅の壁埋込スイッチが壊れてホームセンターで部品を探していたときに、販売スタッフの人から「電気工事士の免許がないと交換出来ないですよ」と言われたのがきっかけでした。
その後別の部品探しのときにも同じことを言われ、それならばと第2種電気工事士の参考書を購入したもののいつのまにかすっかり忘れていて、最近ふと思い出して改めて家の中を探してみるとその2013年版の参考書が見つかったのでまずはここから始めました。

去年の8月に下期試験の申し込みを済ませ10月末に筆記試験があり、12月末に技能試験を受けてきました。

困ったのがこの技能試験です。筆記試験が終わってから2ヶ月弱で技能試験で使う工具の扱いに慣れて、試験では40分以内!に課題を完成させる必要があります。

この時間制限に対して基本的な工具の他に時短できそうな工具もいくつか試してみて、その中で良かったもの(以下)を持って試験に臨みました。
ちなみに、技能試験では電動工具以外ならどんな工具でも持ち込めます。

 

合格ゲージ(写真は左手用)
初めは定規の上でケーブルの被覆剥ぎ取り位置をペンでマーキングし、そのマーキングにストリッパーの刃を合わせて剥ぎ取っていたので、時間はかかるし心線長さが結構ばらつきました。
この合格ゲージを使うとほとんどばらつきがなくなるので、ランプレセプタクル(以後レセップ)のネジ締めのときに心線の露出が長かったり、被覆を噛み込んだりが無くなりました。
また、技能試験ではこの被覆剥ぎ取り作業を10回以上は行うので、作業時間の大幅な短縮(自分比)が期待できます。

 

ラウンドノーズプライヤー
レセップの輪づくりはストリッパーの先端で曲げるのがとても難しそうで、もう最初から諦めてラウンドノーズプライヤーを使うことにしました。4mm径のところを使って輪を2本同時に作ることが出来ます。プライヤー側を固定してケーブルを回すほうが輪づくりが安定します。
その他露出型コンセントとボンド線でもこの方法が使えます。

 

 

 

取付けネジの外径もほぼ4mmですが、曲げのスプリングバックもあり輪とネジがきつかったことは一度もありませんでした。

 

六角スペーサー
輪づくりが完成しケーブルをレセップの四角い穴に通して、ある程度配線の間隔を広げたら、六角スペーサー先端の3mmのねじ切り部に輪を入れたままレセップのネジ穴に差し込んで、輪がネジ穴面と平行になるように一度グイっと押し付けておくとその後のネジ締めが楽です。

 

六角スペーサーという名前でホームセンターで見つけました。

 

ラチェットドライバー
ねじ締めと緩めはすべてこれを使いました。
手のひらでドライバーを押しつけながら、親指と薬指でハンドルの早回しが可能です。
ついでにネジの落下防止にとマグネタイザーでドライバービットに着磁してみましたが、このネジは磁石に付かないものでした。(残念)


リングスリーブ圧着

合格クリップを使って配線をまとめて心線位置を合わせておいても、スリーブを通したときにきつい場合は配線どうしの位置がズレたり、裏側に隠れた心線位置を確認しようと配線を傾けたりすると、またここでもズレたりするのでズレやすいときは配線をインシュロックで固く縛ってからスリーブを通すようにしました。



逆に配線が2本のときなどスリーブを通すとゆるい場合は、圧着工具で挟んだ時に工具の重みでスリーブ位置が下がってしまうことが練習のときに何度もありました。
スリーブの下端はフレア形状になっているため、下がってしまうと配線を覆ってしまって心線が見えにくくなり、そのまま圧着してしまうと被覆噛み込みの欠陥と判断される心配があります。
再度位置調整したりするのも面倒なので、スリーブの下限ストッパーとしてスリーブを通したら横からヘアピンを差し込んでから圧着するようにしました。


慣れた人にはあまり意味はないかもしれませんが参考になれば。